子どもをやる気にさせるおすすめ声かけ5選
前回の記事: 子どもがやる気をなくすNG声かけ5選
前回、子どもがやる気をなくすNG声かけをお伝えしました。
「じゃあ、どんな声かけをすればいいの?」
そう思いましたよね。
今日は、子どもをやる気にさせる、おすすめの声かけ5選をお伝えします。
35年間で10,000人以上を指導してきた私が、実際に効果があった声かけだけを厳選しました。
声かけ1:「これ難しいね」(共感)
なぜこの声かけが良いのか?
子どもが問題に詰まっているとき。
多くの親は、こう言ってしまいます。
「なんでこんな簡単な問題ができないの?」
でも、子どもにとっては難しいんです。
「これ難しいね」
この一言で、子どもは救われます。
効果
- お母さんも難しいと思ってくれてる
 - 自分だけじゃないんだ
 - わからなくても大丈夫なんだ
 
→ 安心して、もう一度挑戦できる
実際の会話例
NG例:
親:「なんでできないの? 簡単じゃない」
子:「...」(やる気喪失)
OK例:
親:「これ難しいね。お母さんもすぐには分からないわ」
子:「だよね! でも、もう一回やってみる!」
声かけ2:「一緒に○○分頑張ろうか? よーいどん!」(伴走)
なぜこの声かけが良いのか?
子どもは、一人で勉強するのが孤独です。
「勉強しなさい」と言われても、やる気が出ません。
でも、**「一緒に頑張ろう」**と言われたら?
お母さんも一緒なら頑張れる!
効果
- 一人じゃないという安心感
 - 時間を区切ることで集中しやすい
 - 「よーいどん!」で楽しくなる
 
→ 勉強が苦痛じゃなくなる
実際の会話例
NG例:
親:「30分勉強しなさい」
子:「やだ...」(嫌々始める)
OK例:
親:「お母さんも仕事するから、一緒に30分頑張ろうか? よーいどん!」
子:「うん! 頑張る!」(笑顔で始める)
ポイント
- 親も一緒に何かをする(仕事、読書、家計簿など)
 - タイマーをセットして、終わったら一緒に休憩
 - 「お互い頑張ったね!」と声をかける
 
声かけ3:「背中を見せる」(模範)
なぜこの方法が良いのか?
子どもは、親の言葉よりも行動を見ています。
「勉強しなさい」と言いながら、親がスマホを見ていたら?
子どもは「お母さんだって遊んでるじゃん」と思います。
でも、親が勉強している姿を見せたら?
子どもも自然と勉強するようになります。
効果
- 言葉より行動の方が伝わる
 - 「お母さんも頑張ってる」という尊敬
 - 勉強することが当たり前の習慣に
 
→ 自分から勉強するようになる
実際の例
私の塾の生徒で、こんな子がいました。
お母さんが資格試験の勉強を始めたんです。
子どもと一緒にリビングで勉強する。
最初は「お母さん、何やってるの?」と興味本位。
でも、1ヶ月後。
子どもが自分から「お母さん、一緒に勉強しよう」と言い始めたんです。
お母さんが資格に合格した日。
子どもは「僕も合格したい!」と言って、勉強に集中するようになりました。
背中を見せることの威力です。
ポイント
- 子どもの近くで勉強する(リビング、ダイニング)
 - 難しい顔をして集中する姿を見せる
 - 「お母さんも頑張ってるから、あなたも頑張ろうね」と言わない
 - ただ黙々とやる
 
声かけ4:「今日の予定は?」(自主性)
なぜこの声かけが良いのか?
多くの親は、こう言います。
「今日は算数と国語をやりなさい」
でも、これでは子どもは指示待ち人間になります。
「今日の予定は?」
この質問で、子ども自身に考えさせるんです。
効果
- 自分で計画を立てる力がつく
 - 自分で決めたことだから、やる気が出る
 - 親に管理されている感じがしない
 
→ 自主的に勉強するようになる
実際の会話例
NG例:
親:「今日は算数5ページと漢字10個やりなさい」
子:「えー、多い...」(嫌々やる)
OK例:
親:「今日の予定は?」
子:「算数3ページと漢字5個やる!」
親:「いいね! 頑張って」
子:「うん!」(自分で決めたから頑張れる)
ポイント
- 子どもが少なめに言っても、否定しない
 - 「もっとやりなさい」と言わない
 - 達成したら「自分で決めたこと、やり遂げたね!」と褒める
 
声かけ5:「こんなに集中して頑張って凄いね!」(承認)
なぜこの声かけが良いのか?
多くの親は、結果を褒めます。
「100点取れたね! 凄い!」
でも、結果だけ褒めると、子どもは結果だけを気にするようになります。
「集中して頑張って凄いね!」
これは、プロセスを褒める言葉です。
効果
- 結果じゃなく、努力を認められる
 - 失敗しても、頑張ったことは認められる
 - もっと頑張ろうと思える
 
→ 努力する子になる
実際の例
私の塾の生徒で、こんな子がいました。
算数のテストで50点。
お母さんは、結果を見て叱りたくなったそうです。
でも、グッとこらえて、こう言いました。
「こんなに集中して頑張ってたもんね。お母さん見てたよ」
子どもは涙を流して、こう言いました。
「次は絶対100点取る!」
そして、1ヶ月後。
本当に100点を取ってきたんです。
プロセスを認めることの威力です。
ポイント
- 結果が出なくても、努力を認める
 - 「頑張ったけど、ダメだったね」はNG
 - 「頑張ったね!」だけでOK
 
この5つの声かけを使い分ける
改めて、5つの声かけをおさらいします。
声かけ1:「これ難しいね」(共感) → 子どもが詰まっているとき
声かけ2:「一緒に○○分頑張ろうか? よーいどん!」(伴走) → 勉強を始めるとき
声かけ3:「背中を見せる」(模範) → 日常的に
声かけ4:「今日の予定は?」(自主性) → 勉強計画を立てるとき
声かけ5:「こんなに集中して頑張って凄いね!」(承認) → 勉強が終わったとき
この5つを使い分けることで、子どもは自分から勉強するようになります。
NG声かけとの比較
前回お伝えしたNG声かけと、今回のOK声かけを比較してみましょう。
| 場面 | NG声かけ | OK声かけ | 
|---|---|---|
| 詰まっているとき | 「なんでできないの?」 | 「これ難しいね」 | 
| 始めるとき | 「勉強しなさい」 | 「一緒に頑張ろうか?」 | 
| 日常 | 「勉強しなさい」と口だけ | 背中を見せる | 
| 計画 | 「これやりなさい」 | 「今日の予定は?」 | 
| 終わったとき | 「こんなのもできないの?」 | 「集中して凄いね!」 | 
たった5つの声かけを変えるだけで、子どもは劇的に変わります。
よくある質問(FAQ)
Q1. どの声かけから始めればいいですか?
一番簡単なのは、**「これ難しいね」**です。
子どもが詰まっているときに、この一言を言うだけ。
これだけで、子どもの表情が変わります。
Q2. 毎日全部やらないとダメですか?
いいえ、できるものから始めてください。
1つずつ、習慣にしていけばOKです。
Q3. 効果が出るまで、どれくらいかかりますか?
早い子で1週間、通常1ヶ月あれば変化が見えます。
ただし、継続が絶対条件です。
まとめ:子どもをやる気にさせる5つの声かけ
改めて、今日のポイントをおさらいします。
声かけ1:「これ難しいね」(共感) 声かけ2:「一緒に○○分頑張ろうか? よーいどん!」(伴走) 声かけ3:「背中を見せる」(模範) 声かけ4:「今日の予定は?」(自主性) 声かけ5:「こんなに集中して頑張って凄いね!」(承認)
この5つの声かけで、あなたのお子さんも必ず変わります。
自分から勉強する子になります。
同志社香里、関大一中への逆転合格も夢じゃありません。
今日から、ぜひ試してみてください。




