国語力を劇的に上げる3つの方法
前回の記事: 短期間で偏差値20上げる最大の秘訣は国語力
前回の続きです。
前回、偏差値20アップの最大の秘訣は「国語力」だとお伝えしました。
「じゃあ、どうやって国語力を上げるの?」
そう思いましたよね。
今日は、国語力を短期間で劇的に上げる3つの方法を具体的にお伝えします。
国語力を上げるには3つの力を同時に鍛える
国語力を短期間で一気に上げるには、この3つを同時に鍛えていく必要があります。
- 漢字・語彙力
- 抽象化能力
- 1文を正しく読む力
1つずつ詳しく解説していきますね。
方法1:漢字・語彙力をつける
おすすめの教材
漢字・語彙力は、よく「メジャーなテキスト2冊を仕上げたい」と言われます。
私のおすすめは:
1冊目:『出る順漢字』(旺文社)
中学受験に頻出の漢字が、出る順に並んでいます。
効率的に学べるので、短期間で成果が出ます。
2冊目:『サーパス 知識編』(テスト教材)
これは授業用の教材ですが、語彙力を鍛えるのに最適です。
使い方が大事
ただし、使い方が大事です。
あれこれと手を出して、どれも中途半端にやるより、1冊ずつ完璧に仕上げてください。
最低でも3周はするようにしましょう。
- 1周目:全体を把握
- 2周目:間違えた問題を重点的に
- 3周目:完璧に仕上げる
これで確実に定着します。
方法2:抽象化能力を鍛える
抽象化能力とは?
抽象化能力とは、同値を見抜く力、言い換える力のことです。
例えば、こんな文章があったとします:
犬は言葉を持っている。
猫は言葉を持っている。
鳥は言葉を持っている。
魚は言葉を持っている。
いくつかの具体例が示していますが、筆者が本当に言いたいことは何か?
「動物は言葉を持っている」
これを見抜けるかどうかが、抽象化能力です。
論理思考力を構成する3つの力
論理思考力と言った場合、大きく3つの力があります。
1. 同値を見抜く力(言い換える力)
「AはつまりBということ」を見抜く力。
2. 対比を見抜く力(比べる力)
「AとBは違う」「AよりBの方が良い」を見抜く力。
3. 因果関係を見抜く力(たどる力)
「AだからB」という原因と結果を見抜く力。
国語の問題は実は2つしかない
入試に限らず、国語の文章問題・読解問題で聞かれる問題は、誤解を恐れずに言うと2つしかありません。
問1:「○○ということは、どういうことか?」
これはまさに、本文中からこれと同じ内容を別の言葉で探してきて説明しなさい、という問題です。
→ 言い換える力(抽象化能力)
問2:「○○なのは、なぜか?」
これはまさに、原因・理由を探してきなさい、という問題です。
→ 因果関係を見抜く力
この2つ(対比も合わせて3つ)の力を鍛えることが、国語力・論理思考力をつけることなんです。
国語が弱い子に共通する弱点
中でも、国語が弱いお子さんは、この抽象化能力が弱いことが圧倒的に多いです。
だから、まずはここを鍛える。
そうすることで、国語力が自然と上がってきます。
おすすめの教材
『ふくしま式 本当の国語力が身につく問題集』
この教材は、抽象化能力・対比・因果関係を体系的に鍛えられます。
多くの受験生が使っていて、実績も十分です。
方法3:1文を正しく読む力をつける
意外な事実:1文が読めていない
意外に思われるかもしれませんが、今の子どもたちは、驚くほどたった1文が理解できていません。
3文節から怪しいほどです。
「話が一体どれだけ伝わっているんだろう?」
そう恐ろしくなるレベルです。
主語と述語は分かるけど…
主語と述語までは、割と皆さんしっかりと見抜けるんです。
でも、修飾・被修飾の関係になると、皆かなりボロボロです。
- どの言葉がどの言葉を修飾しているのか?
- どういう風に言葉と言葉がつながっているのか?
これをしっかり見抜けるようになると:
- 先生の言っていること
- 筆者の言っていること
- 問題作成者の意図
がしっかりと伝わるようになります。
おすすめの教材
『論理エンジン』
この教材は、1文を正確に読む力を体系的に鍛えられます。
修飾・被修飾の関係、文の構造を理解できるようになります。
この3つを同時にやることで国語力が上がる
改めて、3つの方法をおさらいします。
方法1:漢字・語彙力 →『出る順漢字』『サーパス知識編』を3周
方法2:抽象化能力 →『ふくしま式』で言い換える力を鍛える
方法3:1文を正しく読む力 →『論理エンジン』で文の構造を理解
この3つを同時にやっていくことで、国語力が劇的に上がります。
国語力を劇的に上げるコツ:プロとの1対1
そして、この国語力を鍛えるには、プロとの1対1で指導してもらうことが最も有効です。
なぜか?
クラス授業では鍛えられない
多くのお子さんが1文すら理解できていない状況で、クラス授業では:
- 本人が考える前に、他の子が答えを言ってしまう
- 先生からの発問に対して、どこか他人事で集中していない
- なかなか鍛えることができない
一人で自習するのは不可能
一人で自習するのは、そもそも読めなくて困っているのに、不可能です。
「分からないところが分からない」
これが国語の怖いところです。
国語力の鍛錬こそ、プロとの1対1が大きく力を発揮する
プロの指導者が:
- お子さんの読み方を見て、どこで間違えているのかを見抜く
- その場で修正し、正しい読み方を教える
- 繰り返し鍛える
これができるのは、1対1だからこそです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 3つの方法を同時にやるのは大変じゃないですか?
確かに大変です。
でも、同時にやらないと効果が薄いんです。
漢字だけやっても、文が読めなければ意味がありません。
抽象化能力だけ鍛えても、語彙力がなければ言い換えられません。
3つがセットで初めて、国語力が劇的に上がります。
Q2. どれくらいの期間で効果が出ますか?
早い子で1ヶ月、通常3ヶ月あれば劇的に変わります。
ただし、正しい方法で、プロの指導のもと取り組むことが絶対条件です。
Q3. 教材は全部買わないとダメですか?
まずは『ふくしま式』と『論理エンジン』から始めることをおすすめします。
漢字は学校の教材でも代用可能です。
ただし、3周以上は必ずやってください。
まとめ:国語力を劇的に上げる3つの方法
改めて、今日のポイントをおさらいします。
国語力を劇的に上げるには、3つの力を同時に鍛える。
- 漢字・語彙力:『出る順漢字』『サーパス知識編』を3周
- 抽象化能力:『ふくしま式』で言い換える力を鍛える
- 1文を正しく読む力:『論理エンジン』で文の構造を理解
そして、国語力の鍛錬こそ、プロとの1対1が最も効果的です。
あなたのお子さんも、この3つの方法で国語力を伸ばせば、必ず偏差値20アップできます。
同志社香里、関大一中への逆転合格も夢じゃありません。
3回シリーズ完結:次のステップは?
ここまで3回にわたって、偏差値20アップの秘訣をお伝えしてきました。
第1回:3ヶ月で偏差値20アップの3つの秘訣 第2回:偏差値20アップの最大の秘訣は国語力 第3回:国語力を劇的に上げる3つの方法 ← 今回
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