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城東校TOPICS 2025.10.31

子どもをやる気にさせるおすすめ声かけ5選

子どもをやる気にさせるおすすめ声かけ5選

前回の記事: 子どもがやる気をなくすNG声かけ5選


前回、子どもがやる気をなくすNG声かけをお伝えしました。

「じゃあ、どんな声かけをすればいいの?」

そう思いましたよね。

今日は、子どもをやる気にさせる、おすすめの声かけ5選をお伝えします。

35年間で10,000人以上を指導してきた私が、実際に効果があった声かけだけを厳選しました。


声かけ1:「これ難しいね」(共感)

なぜこの声かけが良いのか?

子どもが問題に詰まっているとき。

多くの親は、こう言ってしまいます。

「なんでこんな簡単な問題ができないの?」

でも、子どもにとっては難しいんです。

「これ難しいね」

この一言で、子どもは救われます。

効果

  • お母さんも難しいと思ってくれてる
  • 自分だけじゃないんだ
  • わからなくても大丈夫なんだ

安心して、もう一度挑戦できる

実際の会話例

NG例:

親:「なんでできないの? 簡単じゃない」
子:「...」(やる気喪失)

OK例:

親:「これ難しいね。お母さんもすぐには分からないわ」
子:「だよね! でも、もう一回やってみる!」

声かけ2:「一緒に○○分頑張ろうか? よーいどん!」(伴走)

なぜこの声かけが良いのか?

子どもは、一人で勉強するのが孤独です。

「勉強しなさい」と言われても、やる気が出ません。

でも、**「一緒に頑張ろう」**と言われたら?

お母さんも一緒なら頑張れる!

効果

  • 一人じゃないという安心感
  • 時間を区切ることで集中しやすい
  • 「よーいどん!」で楽しくなる

勉強が苦痛じゃなくなる

実際の会話例

NG例:

親:「30分勉強しなさい」
子:「やだ...」(嫌々始める)

OK例:

親:「お母さんも仕事するから、一緒に30分頑張ろうか? よーいどん!」
子:「うん! 頑張る!」(笑顔で始める)

ポイント

  • 親も一緒に何かをする(仕事、読書、家計簿など)
  • タイマーをセットして、終わったら一緒に休憩
  • 「お互い頑張ったね!」と声をかける

声かけ3:「背中を見せる」(模範)

なぜこの方法が良いのか?

子どもは、親の言葉よりも行動を見ています。

「勉強しなさい」と言いながら、親がスマホを見ていたら?

子どもは「お母さんだって遊んでるじゃん」と思います。

でも、親が勉強している姿を見せたら?

子どもも自然と勉強するようになります。

効果

  • 言葉より行動の方が伝わる
  • 「お母さんも頑張ってる」という尊敬
  • 勉強することが当たり前の習慣に

自分から勉強するようになる

実際の例

私の塾の生徒で、こんな子がいました。

お母さんが資格試験の勉強を始めたんです。

子どもと一緒にリビングで勉強する。

最初は「お母さん、何やってるの?」と興味本位。

でも、1ヶ月後。

子どもが自分から「お母さん、一緒に勉強しよう」と言い始めたんです。

お母さんが資格に合格した日。

子どもは「僕も合格したい!」と言って、勉強に集中するようになりました。

背中を見せることの威力です。

ポイント

  • 子どもの近くで勉強する(リビング、ダイニング)
  • 難しい顔をして集中する姿を見せる
  • 「お母さんも頑張ってるから、あなたも頑張ろうね」と言わない
  • ただ黙々とやる

声かけ4:「今日の予定は?」(自主性)

なぜこの声かけが良いのか?

多くの親は、こう言います。

「今日は算数と国語をやりなさい」

でも、これでは子どもは指示待ち人間になります。

「今日の予定は?」

この質問で、子ども自身に考えさせるんです。

効果

  • 自分で計画を立てる力がつく
  • 自分で決めたことだから、やる気が出る
  • 親に管理されている感じがしない

自主的に勉強するようになる

実際の会話例

NG例:

親:「今日は算数5ページと漢字10個やりなさい」
子:「えー、多い...」(嫌々やる)

OK例:

親:「今日の予定は?」
子:「算数3ページと漢字5個やる!」
親:「いいね! 頑張って」
子:「うん!」(自分で決めたから頑張れる)

ポイント

  • 子どもが少なめに言っても、否定しない
  • 「もっとやりなさい」と言わない
  • 達成したら「自分で決めたこと、やり遂げたね!」と褒める

声かけ5:「こんなに集中して頑張って凄いね!」(承認)

なぜこの声かけが良いのか?

多くの親は、結果を褒めます。

「100点取れたね! 凄い!」

でも、結果だけ褒めると、子どもは結果だけを気にするようになります。

「集中して頑張って凄いね!」

これは、プロセスを褒める言葉です。

効果

  • 結果じゃなく、努力を認められる
  • 失敗しても、頑張ったことは認められる
  • もっと頑張ろうと思える

努力する子になる

実際の例

私の塾の生徒で、こんな子がいました。

算数のテストで50点。

お母さんは、結果を見て叱りたくなったそうです。

でも、グッとこらえて、こう言いました。

「こんなに集中して頑張ってたもんね。お母さん見てたよ」

子どもは涙を流して、こう言いました。

「次は絶対100点取る!」

そして、1ヶ月後。

本当に100点を取ってきたんです。

プロセスを認めることの威力です。

ポイント

  • 結果が出なくても、努力を認める
  • 「頑張ったけど、ダメだったね」はNG
  • 「頑張ったね!」だけでOK

この5つの声かけを使い分ける

改めて、5つの声かけをおさらいします。

声かけ1:「これ難しいね」(共感) → 子どもが詰まっているとき

声かけ2:「一緒に○○分頑張ろうか? よーいどん!」(伴走) → 勉強を始めるとき

声かけ3:「背中を見せる」(模範) → 日常的に

声かけ4:「今日の予定は?」(自主性) → 勉強計画を立てるとき

声かけ5:「こんなに集中して頑張って凄いね!」(承認) → 勉強が終わったとき

この5つを使い分けることで、子どもは自分から勉強するようになります。


NG声かけとの比較

前回お伝えしたNG声かけと、今回のOK声かけを比較してみましょう。

場面 NG声かけ OK声かけ
詰まっているとき 「なんでできないの?」 「これ難しいね」
始めるとき 「勉強しなさい」 「一緒に頑張ろうか?」
日常 「勉強しなさい」と口だけ 背中を見せる
計画 「これやりなさい」 「今日の予定は?」
終わったとき 「こんなのもできないの?」 「集中して凄いね!」

たった5つの声かけを変えるだけで、子どもは劇的に変わります。


よくある質問(FAQ)

Q1. どの声かけから始めればいいですか?

一番簡単なのは、**「これ難しいね」**です。

子どもが詰まっているときに、この一言を言うだけ。

これだけで、子どもの表情が変わります。

Q2. 毎日全部やらないとダメですか?

いいえ、できるものから始めてください。

1つずつ、習慣にしていけばOKです。

Q3. 効果が出るまで、どれくらいかかりますか?

早い子で1週間、通常1ヶ月あれば変化が見えます。

ただし、継続が絶対条件です。


まとめ:子どもをやる気にさせる5つの声かけ

改めて、今日のポイントをおさらいします。

声かけ1:「これ難しいね」(共感) 声かけ2:「一緒に○○分頑張ろうか? よーいどん!」(伴走) 声かけ3:「背中を見せる」(模範) 声かけ4:「今日の予定は?」(自主性) 声かけ5:「こんなに集中して頑張って凄いね!」(承認)

この5つの声かけで、あなたのお子さんも必ず変わります。

自分から勉強する子になります。

同志社香里、関大一中への逆転合格も夢じゃありません。

今日から、ぜひ試してみてください。