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城東校TOPICS 2025.10.28

国語力を劇的に上げる3つの方法

国語力を劇的に上げる3つの方法

前回の記事: 短期間で偏差値20上げる最大の秘訣は国語力


前回の続きです。

前回、偏差値20アップの最大の秘訣は「国語力」だとお伝えしました。

「じゃあ、どうやって国語力を上げるの?」

そう思いましたよね。

今日は、国語力を短期間で劇的に上げる3つの方法を具体的にお伝えします。


国語力を上げるには3つの力を同時に鍛える

国語力を短期間で一気に上げるには、この3つを同時に鍛えていく必要があります。

  1. 漢字・語彙力
  2. 抽象化能力
  3. 1文を正しく読む力

1つずつ詳しく解説していきますね。


方法1:漢字・語彙力をつける

おすすめの教材

漢字・語彙力は、よく「メジャーなテキスト2冊を仕上げたい」と言われます。

私のおすすめは:

1冊目:『出る順漢字』(旺文社)

中学受験に頻出の漢字が、出る順に並んでいます。

効率的に学べるので、短期間で成果が出ます。

2冊目:『サーパス 知識編』(テスト教材)

これは授業用の教材ですが、語彙力を鍛えるのに最適です。


使い方が大事

ただし、使い方が大事です。

あれこれと手を出して、どれも中途半端にやるより、1冊ずつ完璧に仕上げてください。

最低でも3周はするようにしましょう。

  • 1周目:全体を把握
  • 2周目:間違えた問題を重点的に
  • 3周目:完璧に仕上げる

これで確実に定着します。


方法2:抽象化能力を鍛える

抽象化能力とは?

抽象化能力とは、同値を見抜く力、言い換える力のことです。

例えば、こんな文章があったとします:

犬は言葉を持っている。
猫は言葉を持っている。
鳥は言葉を持っている。
魚は言葉を持っている。

いくつかの具体例が示していますが、筆者が本当に言いたいことは何か?

「動物は言葉を持っている」

これを見抜けるかどうかが、抽象化能力です。


論理思考力を構成する3つの力

論理思考力と言った場合、大きく3つの力があります。

1. 同値を見抜く力(言い換える力)

「AはつまりBということ」を見抜く力。

2. 対比を見抜く力(比べる力)

「AとBは違う」「AよりBの方が良い」を見抜く力。

3. 因果関係を見抜く力(たどる力)

「AだからB」という原因と結果を見抜く力。


国語の問題は実は2つしかない

入試に限らず、国語の文章問題・読解問題で聞かれる問題は、誤解を恐れずに言うと2つしかありません。

問1:「○○ということは、どういうことか?」

これはまさに、本文中からこれと同じ内容を別の言葉で探してきて説明しなさい、という問題です。

言い換える力(抽象化能力)

問2:「○○なのは、なぜか?」

これはまさに、原因・理由を探してきなさい、という問題です。

因果関係を見抜く力

この2つ(対比も合わせて3つ)の力を鍛えることが、国語力・論理思考力をつけることなんです。


国語が弱い子に共通する弱点

中でも、国語が弱いお子さんは、この抽象化能力が弱いことが圧倒的に多いです。

だから、まずはここを鍛える。

そうすることで、国語力が自然と上がってきます。


おすすめの教材

『ふくしま式 本当の国語力が身につく問題集』

この教材は、抽象化能力・対比・因果関係を体系的に鍛えられます。

多くの受験生が使っていて、実績も十分です。


方法3:1文を正しく読む力をつける

意外な事実:1文が読めていない

意外に思われるかもしれませんが、今の子どもたちは、驚くほどたった1文が理解できていません。

3文節から怪しいほどです。

「話が一体どれだけ伝わっているんだろう?」

そう恐ろしくなるレベルです。


主語と述語は分かるけど…

主語と述語までは、割と皆さんしっかりと見抜けるんです。

でも、修飾・被修飾の関係になると、皆かなりボロボロです。

  • どの言葉がどの言葉を修飾しているのか?
  • どういう風に言葉と言葉がつながっているのか?

これをしっかり見抜けるようになると:

  • 先生の言っていること
  • 筆者の言っていること
  • 問題作成者の意図

がしっかりと伝わるようになります。


おすすめの教材

『論理エンジン』

この教材は、1文を正確に読む力を体系的に鍛えられます。

修飾・被修飾の関係、文の構造を理解できるようになります。


この3つを同時にやることで国語力が上がる

改めて、3つの方法をおさらいします。

方法1:漢字・語彙力 →『出る順漢字』『サーパス知識編』を3周

方法2:抽象化能力 →『ふくしま式』で言い換える力を鍛える

方法3:1文を正しく読む力 →『論理エンジン』で文の構造を理解

この3つを同時にやっていくことで、国語力が劇的に上がります。


国語力を劇的に上げるコツ:プロとの1対1

そして、この国語力を鍛えるには、プロとの1対1で指導してもらうことが最も有効です。

なぜか?

クラス授業では鍛えられない

多くのお子さんが1文すら理解できていない状況で、クラス授業では:

  • 本人が考える前に、他の子が答えを言ってしまう
  • 先生からの発問に対して、どこか他人事で集中していない
  • なかなか鍛えることができない

一人で自習するのは不可能

一人で自習するのは、そもそも読めなくて困っているのに、不可能です。

「分からないところが分からない」

これが国語の怖いところです。

国語力の鍛錬こそ、プロとの1対1が大きく力を発揮する

プロの指導者が:

  • お子さんの読み方を見て、どこで間違えているのかを見抜く
  • その場で修正し、正しい読み方を教える
  • 繰り返し鍛える

これができるのは、1対1だからこそです。


よくある質問(FAQ)

Q1. 3つの方法を同時にやるのは大変じゃないですか?

確かに大変です。

でも、同時にやらないと効果が薄いんです。

漢字だけやっても、文が読めなければ意味がありません。

抽象化能力だけ鍛えても、語彙力がなければ言い換えられません。

3つがセットで初めて、国語力が劇的に上がります。

Q2. どれくらいの期間で効果が出ますか?

早い子で1ヶ月、通常3ヶ月あれば劇的に変わります。

ただし、正しい方法で、プロの指導のもと取り組むことが絶対条件です。

Q3. 教材は全部買わないとダメですか?

まずは『ふくしま式』と『論理エンジン』から始めることをおすすめします。

漢字は学校の教材でも代用可能です。

ただし、3周以上は必ずやってください。


まとめ:国語力を劇的に上げる3つの方法

改めて、今日のポイントをおさらいします。

国語力を劇的に上げるには、3つの力を同時に鍛える。

  1. 漢字・語彙力:『出る順漢字』『サーパス知識編』を3周
  2. 抽象化能力:『ふくしま式』で言い換える力を鍛える
  3. 1文を正しく読む力:『論理エンジン』で文の構造を理解

そして、国語力の鍛錬こそ、プロとの1対1が最も効果的です。

あなたのお子さんも、この3つの方法で国語力を伸ばせば、必ず偏差値20アップできます。

同志社香里、関大一中への逆転合格も夢じゃありません。


3回シリーズ完結:次のステップは?

ここまで3回にわたって、偏差値20アップの秘訣をお伝えしてきました。

第1回:3ヶ月で偏差値20アップの3つの秘訣 第2回:偏差値20アップの最大の秘訣は国語力 第3回:国語力を劇的に上げる3つの方法 ← 今回

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